不登校、摂食障害、非行、反抗……。わが子を想っているのに、親子のすれ違いはなぜ起きる?思春期を迎える前に今から知っておきたい子どもへの接し方を、さまざまな家庭のエピソードとともに児童精神科医の第一人者が説く。
はじめに 大事な時期だからこそ、知っておきたいことがある
思春期につまずいてしまうのはなぜか
第1章 幼児期に愛情不足で育った子は、のちに問題が起きやすい
性行為の低年齢化は早熟だからではない
親を信頼できない子は不登校になりやすい
夫婦関係の良し悪しが子どもに影響する
叱るときは、あくまでも行動を
今できていることを認める
反抗は、親の愛を確認するための作業
第2章 子どもは依存と反抗を繰り返して自立する
親に心を許し、甘えられる関係をつくる
子育ての喜びを忘れていませんか?
ときには思いきり甘やかしてあげよう
反抗期は順調な成長のあかし
興味をもち、本気で聞くことで信頼関係が築かれる
親子のみぞを埋めるには、子どもの声に耳を傾けて
第3章 生きる力になる〝自尊心〟を育む
「他の子」とのちがいをみつけて受け入れよう
「自分を信じる力」と「人を信じる力」を取り戻す
信じてあげると、人と深く交われる子になる
親の自己保身が子どものプライドを傷つける
第4章 まるごと受け入れる、まるごと抱きしめる
いくつになっても、ふれあいは心の栄養剤
「抱きしめる」ことが最大の愛情表現
心をこめて、大好きな献立を
子どもを支える親のサポートが大切
第5章 思春期には、こんなまなざしが大切
まず、子どもの話を聞く
過保護はぜんぜん悪くない
待ってあげれば、子どもは生きる自信をつけていく
ありのままを受け入れることは、最高の抱きしめ
第6章親も子もハッピーになれる絆づくり
母性と父性のバランスを整える
〝この子のため〟は本当か?
子どもがピンチのときこそ、親の出番
「与えることの喜び」を知る親子は、強い絆で結ばれている
おわりに 喜びも悲しみもわかちあえば、輝く未来が待っている