手洗いがやめられない。戸締りが心配でドアから離れられない。13は不吉なので横断歩道は13歩にならないように渡る――等々、くり返し行動に疲れた人に贈る“読んで納得・やって身につく”回復への道筋と自分でできる治療法
はじめに
Part1 強迫症とは
強迫的な考えとそれを打ち消すための行動に支配される
強迫症のタイプ
払いのけることができない強迫観念と、それを打ち消すための強迫行為
強迫症とは①
意識せずにやれていたことでも、なぜかやれた感じがしなくなる
強迫症とは②
つらくなるのは、真っ白を目指しているから
強迫症とは③
原因探しはやめておいたほうが良い
Part2 がまんするのは人生の損!
「つらい」と思ったときが受診・治療のチャンス
受診のタイミング
7~8年がまんする人も。「治す気持ち」が大事
医療機関での治療①
治療方法は、薬物療法と行動療法
医療機関での治療②
精神科、心療内科で治療。行動療法は事前に確認を
併発する病気
脳の疲労でうつ病に。困り感をみて鑑別する
治療の見通し
平均6か月~1年くらいで通院しながら治していく
Part3 打倒、強迫症! ホームワークの悩みをサポート
自宅でできる曝露反応妨害法
曝露反応妨害法①
コツをつかみ、自主的にがんばる
曝露反応妨害法②
診察時にアドバイスをもらい、ホームワークで実践する
曝露反応妨害法の実践①
現在やっていることをレベル別に書き出す
曝露反応妨害法の実践②
目標を決め、がまんして実践。行動の結果だけを見て評価する
治療のアドバイス①
強迫観念は麻薬の売人。無視・放置し、相手にしない
不安が大きくなったらどうする?
強迫観念が浮かんだときにすぐにやるべき8つのアイデア
治療のアドバイス②
「やるぞ」と決めて、自発的にとり組む
治療のアドバイス③
確信をもとうとしない。チェックポイントを減らす
治療のアドバイス④
正しい行動に迷ったら、「過去の自分」に聞き判断する
再発への対応
わるくなってきたと思ったら、早めに受診を
強迫症の人のご家族やまわりの方が知っておくべきこと
強迫症の患者さんと暮らすための8つの心得