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発達障害の子が18歳になるまでにしておくこと

“周囲とうまくやっていく力”の育み方

定型発達に合わせようとするのはもうやめよう。ASD、ギフテッド、ADHD…、定型とは異なる発達段階への理解とサポートの仕方

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出版年月日 2024/05/31
ISBN 9784804764313
判型・ページ数 A5・96ページ
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内容紹介
目次
著者について

ASD、ギフテッド、ADHD…、それぞれ異なる発達段階がある。定型に合わせるのではなく、自分を理解し、好きになり、周囲とうまくやっていく――。社会性を育むために、発達の段階を踏まえてわが子をサポートしていく方法

はじめに

Part1 発達障害のある子が?学校や社会でつまずく本当の理由
空気が読めない、勝手なふるまい……クラスで浮いてしまう
卒業後に自立できず、社会生活が成り立たない
人づきあいが困難な特性をもつASD、ギフテッド、ADHD
大人になったときの自立のビジョンをもつ
「みんなに合わせる」のではなく他者と調和していくこと
言語獲得以前にできる親子間の身体的な交流が身につきにくい
発達障害の子は他者の心に気づくのが遅い
自分と他者の心について学ぶ機会が不足している

Part2 親が発達段階ごとの壁を越えるサポートをする
発達段階の違いをふまえ、社会性不足をサポートする
ほうっておいても社会性は育たない。適切な段階でサポートが必要
定型発達の子でも社会性の育成が困難な時代に
地域社会が失われたいま、家庭と学校の役割も変化した
科学的な根拠に基づく心の教育で非認知能力(EQ)を伸ばす
人には生涯にわたり安定的なアタッチメントが必要

Part3 自分を理解し、好きになり、他者とうまくやっていく
親は「ドラえもん」になって家庭で社会性を底上げする
同じものをいっしょに見て、ひとつの世界を共有する
鏡のように、相手のまねをし、心と体を調和させていく
ものを介して、お互いに注意を向け合う
周囲をうかがい、他者の気持ちを参照する習慣を身につける
子どもの気持ちと行動を親が実況中継して自覚を促す
相手のいる場所に座り、相手の心をイメージする
その役になったつもりで演じてみる
自分の得意、苦手を知り、自分がどんな人かを理解する
よいところもわるいところも認め、自分を正しく捉える
ほめられることで人の役に立てると思える
みんなのやり方を参考にし、新たなことに挑戦していく
投げ出さずに継続し、毎日の経験を積み重ねていく
自分の強みを引き出し、苦手を理解してもらう
ADHDでは薬物療法も併用。学びのベースを整える
もし親が誤った対応をし、信頼の基盤が壊れていたら……

おわりに
  • 宮尾益知 ミヤオマストモ

    小児精神神経科医・どんぐり発達クリニック院長。医学博士。
    東京生まれ。徳島大学医学部卒業。東京大学医学部小児科、自治医科大学小児科学教室、ハーバード大学神経科、国立研究開発法人国立成育医療センターこころの診療部発達心理科などを経て、2014年にどんぐり発達クリニックを開院。専門は発達行動小児科学、小児精神神経学、神経生理学。おもな著書に『発達障害の治療法がよくわかる本』『発達障害の親子ケア』(講談社)、『夫がアスペルガーと思ったときに妻が読む本』『発達障害の人の「私たちの終活」』(河出書房新社)、「旦那さんはアスペルガー」シリーズ(コスミック出版)、『この先どうすればいいの? 18歳からの発達障害』『アスペルガータイプの夫と生きていく方法がわかる本』『対人関係がうまくいく「大人の自閉スペクトラム症」の本』『かんしゃく、暴力、反抗、無気力…。うちの子、どうしちゃったの?』(大和出版)など多数。